ガーシュウィン、バーンスタイン、ジョン・ウィリアムズ

うちの連中は全員朝が弱いので、土曜の朝ともなると、誰も起きてこない。
洗濯しながら、じっくり音楽でも聴こうと思って、久しぶりに佐渡裕さんの“VIVA! バーンスタインVIVA!バーンスタインをかけた。
“CANDIDE”のはじける楽しさ、“波止場”の迫力、そして最後の“Somewhere”は本当に美しい。このアルバムは、バーンスタインの直弟子だった佐渡さんが指揮したもので、(作曲家としての)バーンスタインのベスト盤としては、最良のものだと思う。
こうして聴いていると、ガーシュウィンの影響を強く受けている、というより、ガーシュウィンから始まるアメリカの音楽を正当に受け継いでいる感じがする。古典クラシックとジャズと民族音楽の融合した多国籍調、時として生の感情むき出しのリアルな音楽が、とても楽しい。

そういえば、バーンスタインは経歴が何となくガーシュウィンに似ていて、ブロードウェイの舞台音楽で有名になってから、クラシックの音楽家として名をなしたって聞いたことがある。*1ついでに、バーンスタインの弟子のマイケル・ティルソン・トーマスガーシュウィンの第一人者で、生誕100年の記念にカーネギーホールで指揮をしていた。*2この辺はずーっと繋がっているのが、むしろ当たり前なのだろう。
乱暴な話だが、このアメリカ音楽の系譜に続く一人が、ジョン・ウィリアムズな気がする。ガーシュウィン->バーンスタインと聴いてくると、次にスターウォーズあたりが出てくるのは、全然不思議でない感じだから。ブロードウェイやハリウッド音楽の、順当な流れなのかも知れない。

*1:ガーシュウィンに至っては、ミュージカルで成功してから、クラシックがやりたくて音楽理論を勉強したらしい。

*2:ヒラリー女史も来てた。このコンサートは凄く中身が濃くて、何回リプレイしても飽きない名演です。