250kmの結論
1月にRun&Walkに登録してから、250km歩いた。id:RC3さんに勧められて本も読んだ。この時点で、覚えた事を少し整理してみたい。
要するにウォーキング技術のポイントとは
- いかにムダなく重心を前に出すか
- 接地から足が離れるまでの無理のない動き
読んだ本の寸評
小山裕史のウォーキング革命(小山裕史)
「初動負荷理論で考える歩き方と靴」というむつかしい本。中身はさすがに良く検証されていて、ウォーキング道を極めるなら、必読の本だと思う。ただ、この歩き方を完璧にやるのは難しそう。
- 重心が先に移動し
- 先行した足の踵がわずかに早く接地
- すぐに足の裏全体に体重が載っかり
- 親指の付け根が最後まで接地していて重心を押す。
という、「歩き」の理想の動きを説明しているのだが、具体的に体をどう動かすのかは、じっくり読まないと分からない。あと、個人的に対話形式の記述が苦手なこともあって、まだ完全に読みこなせていない。
アイキ・ウォーキング(松原秀樹)
武道で使われる歩き方を元に、体に良い歩き方を追求。
- 足を30°外側に開き、
- 丹田を起点にして、お腹を前に出しながら胸を出して重心を前へ。
- 歩幅は肩幅くらいの小さめで両方の踵の軌跡が直線に。
やってみると、歩き方そのものは、特に人ごみだと有効な感じ。だが、私には長く続けるのは苦しい。ただ、この本の凄い所は、足の裏の使い方を詳しく書いている所だ。「足はタイヤ」。要するに踵接地の瞬間から足の裏は回転、加重点が、足の外側(つまり土踏まずの外側)を通って小指の付け根へ、そして親指の付け根へと移動する。ちょうどタイヤが回転しながら加重を支え、クルマを押しているのと同じ動作だと解説している。これは眼からウロコだった。
からだが変わる体幹ウォーキング(金哲彦)
非常に実践的な良書。小山先生のに近いと思うが、より具体的で実行しやすい。肘をわずかに後ろに引く事によって体幹(要は背骨と腰を支点とする腹筋〜背筋系の筋肉群)を動かし、重心を前に移動させる、という話は、やってみるととても分かりやすく、実践がラク。ウォームアップその他の説明も載っていて、これ一冊で劇的に歩きは変わった。id:RC3さん、教えて頂いてありがとうございます。
今の私の歩き方
とりあえず、この3冊をいいとこ取りして研究中。
重点を置いているのは
- 肘を少しだけ引いて腰を回転させ、脚を前に出す(金先生方式)
- 「足はタイヤ」を意識(小山先生+松原先生)
の二点。
実際の手順はこう。
- 肩を開いて胸をはる。
- ほんのわずかに前に体重をかける。
- 肘を中心に腕を少し引く。
- 体が軽くひねられるのに合わせて脚を出す。
- 接地からすぐに、くるっと足裏の加重中心を移動、最後が親指の付け根になるように意識する。
と、エラそうに書くが、ちょっと登りになると破綻、手に物を持つと破綻、とすぐバラバラになる。ただ、もう一度上の手順を繰り返すとリカバリーできるようになってきた。
逆にやらないように注意しているのは、
- 腕の大振り
- 踵からドスンと着地(着地ではない、接地が理想)
- 前のめり&猫背(私は気をつけないとすぐこうなる)
さて、500kmになったら、どんな歩き方になっているだろうか。