第44回スーパーボウル 戦略?

なかなかの好ゲームですごく盛り上がったし、今日はとても興味深いものを見た気がする。
両チームのゲームプラン、特にコルツの戦略に関してだ。
事前に言われていた通り、ゲームのキーマンはコルツDEフリーニーだったが、問題は彼のケガの状態だったと思う。彼が出ると出ないとでは、セインツ攻撃陣の自由度が全然違う(事実、彼が機能していた前半は、彼のおかげでセインツの攻撃はとてもシンドかった)。
私の思い込みかもしれないが、セインツの戦略は、フリーニーが最後まで保たないことを計算に入れていたように思う。これはズバリ的中し、フリーニーが動けなくなった後半、ブリーズを中心としたセインツの攻撃が炸裂した*1。コルツが、マニングの力をもってしても、モメンタムを維持できないほどに。
一方、釈然としないのはコルツのプランだ。なぜ、フリーニーがイけてる間に、もっとアグレッシブに、セインツを圧倒しなかったのだろう?いつもと同じに様子を見ながらゲームを進める、余裕の展開をしたのは何故だろう?フリーニーの状態は分かっていたはずなのに。
確かにコルツ攻撃の中心マニングは最高のQBだ。ゲームマネジメントもコーチングも出来るスーパーマンだ。しかし、彼にちょっと寄りかかってしまって、ゲームをいつものように進めれば良いとした、コルツのシステムの限界が、今日の結果だったのではないか。悪い言い方をすれば、勝ち慣れたチームがそれとない油断を衝かれた形だろう。
勝ち負けは確かに微妙なところで変わるものだし、言ってみればすべて結果論になってしまう。ただ、今日のゲームは明らかにセインツのスカウティングとゲームプラン、そしてセインツメンバー全員の集中力の勝利だと思う。

*1:起爆剤になった第3Q初めのオンサイドキックは、思わず叫んでしまった、あそこで行くか!!。河口さんが言われていたけど、このガッツが集中力を呼び、勝ちを呼んだのだと思う