OSC 2007 Tokyo/Fall

初めてオープンソースカンファレンスへ行ってみた。

  • OLPCSqueak これは趣味。日本Rubyの会のセッション*1とかぶってたけど、意外な出会いもあって面白かったので満足。「皆さんBlogに書いてください。それが協力になります」と言われたのだが、OLPCの話は、すごく関心が出てきたので、もう少し調べてから書きたい。
  • NRI OpenStandia これは仕事。NRIオープンソーススタック*2の話。インストール後の自動テストまで組み込まれれば、良い選択肢になるかもしれない。
  • DLR 趣味と仕事と半々。このところずっとトレースしているMicrosoft動的言語対応の話。またもや荒井さん、8月のLLから、これで3回めだ。これはご苦労様である*3IronPythonIronRubyも、.NetのCLR(共通言語ライブラリ)上からアクセス可能なオブジェクトに落として相互運用する、というお話で、実際にDLR上の構文木がダンプできるのが面白かった。
  • DLR2 とはいえ、そう簡単にいくワケ無くて、CLRにそんな簡単に落とせて、共有できたりするもんだろうか。いくら共通アクセス用にI/f作っても、各言語独特のオブジェクトが、完全に相互マッピング可能だとは思われない。素人考えだけど、そこで切り捨てられた部分は、微妙な非互換性のもとになるのではないか。
  • DLR3 これは、下手すると、とてもタチの悪い分岐言語を作り出してしまうことにならないだろうか*4。疑問ムクムク、と思っていたら、セッション終了後に、大島さん・ささださんのお二人が突っ込んだ質問をしていた。思わず耳ダンボ。途中でデンワが来て最後まで聞き耳できなかったのが残念だった。お二人にはご迷惑かも知れないけど、言語実装されている方のお話なので、もっと聞きたかった。
  • 日本Rubyの会のブース 展示を見て回っていたら、id:xibbarさんが働いてた。ブースの皆さんは大変だ。今度は、お手伝いしたいものである。
  • 抽選会 この手は当たったためしがない。でも、おんまさんの本当たっても困ったろうけど。

*1:xibbarさんも話された由。聞きたかったけど、次の勉強会までおあずけだ。

*2:要は動作検証済組み合わせのパッケージ

*3:くどいようだが、私はかなりのMicorosoft嫌いだ。が、アウェイだろうが無関心だろうが、基本線を変えずに話続けておられるのには、仕事とはいえ、ちょっと頭が下がる。

*4:Microsoft嫌いにもかかわらず、実は.Net/CLRはとても良い技術的チャレンジだと評価している。でも、それとは別に、Microsoftのビジネスモデルにも、DLRの行き先にも、だいぶ懸念を抱いている。前みたいに世の中にメイワクかけんでくれよ、って。